第5回全日本極真空手道「型」選手権大会レポート


旭川支部   小坂理子

私は静岡県で行われた第五回全日本極真空手道「型」選手権大会の個人戦と団体戦に出場しました。  個人戦では平安Uを、団体戦では撃砕小を行いました。 撃砕小は全くやったことがなかったので、1から先生に教えていただきました。
 全日本前の団体戦の練習内容としては、まずはじめは3人の動きを同調させることでした。
 そのために移動する方向の前の人に動きを合わせるように意識し、最終的には感覚で合わせられるようになりました。 次は腰の高さ、息吹の仕方、動きに緩急を付けることを意識しました。
 個人的に直さなければいけなかったところは横蹴りの時の足刀を直すことだったので、そこを特に意識しながら稽古を重ねてきました。
 個人戦の平安Uでは、腰の高さと、号令5の箇所の横蹴りと足の運びに注意しました。 試合本番では、先輩方に「会場は凄く広いよ」と言われていたので東京ドームのような施設を想像して緊張していたのですが、行ってみると縦に長い構造で、思ったよりも大きいという印象ではなかったので少し安心しました。
 
私は個人戦、団体戦共にメインコートで行いました。団体戦の1回戦目は不戦勝のため2回戦目からの出場となりました。 本番前は型を合わせたり、団体戦出場メンバーと話をしたりして緊張をほぐしました。 試合では、いつも試合で行うジョイントマットとは違うメインコートの感触に戸惑いつつも、自分たちの練習してきた成果を十分に出せたと思いました。
 3人の動きも今までで一番合っていたと感じました。
 個人戦では、平安Uの号令8から9の部分で運足がうまくいかず腰も高くなってしまい稽古の成果を十分に発揮できなかったので悔しかったです。 自分たちの試合が終わり、他の選手の試合を見ました。 やはり迫力や気迫が全然違いました。特に腰の高さと引き手の引き方、横蹴りの足刀もしっかりと出来ており、団体戦での動きも3人ぴったり揃っていました。今回の大会で感じたことは、基本がきちんと出来ていなければ型は上手くならないのだということでした。 
 そして型が上手い人は組手も上手でした。大石範士が閉会式の挨拶で、型と組手が合わさってこそ極真空手だとおっしゃっていました。 私もその通りだなあと今回の大会を通して感じました。初めての全日本大会で緊張しましたが、とてもいい経験になりました。残念ながら今回は一戦も勝てずに負けてしまいましたが、次回は、以上の点を踏まえて、いつかまたこの3人で出場し、是非一勝したいです。

                                                              押忍。



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